青い河
写真とは何の脈略もないですが、柳の木は好きですか?
わたしはけっこう好きです。
ノウゼンカズラの次くらいに好きかもしれない。
もしかしたら、もっと好きな樹を思い出して訂正しちゃうかもしれないけど、
けっこうな順位で柳が好きです。
垂れ下がるタイプのものに惹かれるようですね、どうやら。
「 柳に雪折れなし 」 という言葉がありますが、細くともしなやかで柔らかい
柳の木の枝のほうが意外とタフなのだという。
すらっとしていてしなやかで、どことなくはかなげでしとやかで ( これは補色
だけど ) 物腰柔らかなのに芯は強い、そんな女性になりたいものです。
柳と言えば子どものころ、通学路の土手にネコヤナギの樹が生えていて、
よく枝を折って持ち帰ってました。 ( ごめんなさい )
あの、子猫の毛のような白いふわふわの綿帽子がかわいくて、あれを集め
てふかふかのぬいぐるみでもこさえようと思ったけれどやめました。
子どもながらにその労力は想像できたんだよね。
それにネコヤナギって川べりの、それなりにファンキーな場所に自生して
たものだから、ヘタすると命がけの作業になっちゃうんです。
イマドキの子どもたちは川遊びなんてするんでしょうか?しないでしょうね。
農薬がどうとか、目の届かないところで遊ぶのは危険だとか、物騒な今日
ですからね。しょうがないですね。
妙なもので、子どものころには運動会やら遠足やら発表会やら、いろんな
ビッグイベントがあったはずなのに、まったく記憶が残ってなくて、川や山
やで遊んだことのほうが五感で甦ったりするんですよね。
そういう体験が自由にできないって、なんだか人生の楽しみを少しだけ
もがれてるような気もするんだけど、それはそれで、別の場所で違う方法
で五感を駆使してるんだろうな。もっと “ 合理的 ” な方法で。
どんな川に育まれても、出る大海は同じなんて、ちょっとしょっぱい話だと
思いませんか。
by sotora2011
| 2012-12-16 22:49
| 旅